8月30日に第18回「おおいた魅力体験ツアーが開催されました。今回は「中津に名物ハモ料理の神髄と干潟の営みを探る」というテーマで中津城・福沢諭吉旧家・筑紫亭・中津干潟を散策しました。
中津城に到着した一行をお出迎えしていただいたのが、「中津の郷土史を語る会」の会長 山本博史さん。中津城とその周辺の城下町についてガイドをしていただきました。
中津城内をご案内していただき、次に昨年の大河ドラマになった「黒田官兵衛」が中津城に滞在していた頃に築かれた石垣を見学しました。
向かって右側が黒田官兵衛が築いたと石垣、左側が江戸時代に築かれたもので、官兵衛が築いた石垣は「牛蒡積み」と言われる手法が用いられているとのこと。水害に強い積み方とされ、江戸時代はものを見栄えを重視した積み方になっており、それと比較すると実践的な石垣であると説明していただきました。
次は、大分県が誇る偉人「福沢諭吉」の旧家を訪れました。資料館では、福沢諭吉が描かれている一万円札の一号札など福沢諭吉のゆかりの貴重な品や歴史を知ることができました(館内撮影禁止のため、ご覧になりたい方はぜひ足をお運びください)。
昼食会場までは、中津城下町を散策しながらむかいました。途中には、黒田官兵衛の弟が開基した「西蓮寺」や宇都宮鎮房の家臣たちが惨殺されたことで、白壁が赤壁に塗り替えられたという「合元寺」など黒田家ゆかりの地が立ちならんでいました。
城下町をぬけると本日のお楽しみ、ハモ料理をご提供してくださる「筑紫亭」に到着しました。風情ある日本料亭と女将さんにお出迎えしていただきました。
女将さんより、中津で獲れる良質な「真鱧」は日本中でも中津しか獲れないという話や、それを育む中津の素晴らしい自然の話などを紹介していただきました。最高級の「真鱧」のしゃぶしゃぶや中津の郷土料理でお菓子の原点とも言われる「巻蒸(けんちん)」など美味しい昼食をいだだきました。
食事後は、筑紫亭に遺る戦争遺産である傷跡を見学させていただきました。特攻隊員が出撃前夜に訪れた際に刀で柱に斬りつけた痕が遺されており、特攻隊員のやりきれない気持ちを感じ、改めて平和の意味を考えらせられました。
午後からは、「NPO法人 水辺に遊ぶ会」の足利由紀子会員のご案内のもと中津干潟にむかい、干潟遊びをおこないました。中津干潟には、「カブトガニ」をはじめとした約600種の生物の生息が確認されているとのことですが、その約3割が絶滅危惧種に登録されているとのことでした。カブトガニや貝などを見つけ、童心にもどりながら自然保護の大切さを学びました。
今回の魅力体験ツアーでは、中津の歴史と自然を体験することができました。
次回はの魅力体験ツアーは10月を予定しております。ご参加をご希望される方は、事務局までお問合せください。